最近は体力がもたないので早寝早起きしてます。ネットを夜見ると必ず早く寝れないので見ません。帰ったらシャワー浴びてご飯食べたらそのままソファーの上で寝てること多し。電気つけっぱなのでデンコちゃんに怒られそうです。でもよく寝てるので体調はいい。でも体重は最悪。そんな日々なんで朝日記が多くなってます。そして日記が多いということは滾ってるものを発散したいのと現実逃避とかもあります。三男熱は落ち着いた。あああ兄貴と遊びたい。毛様をいじりたい。こじゅうろうを引き連れたい。あと赤青もやっぱいいかもーなんて思ったり。我ながら血の気が多くて困ります。
そうそう、らーめん画像なかったし、続けて食べ物ネタってどうよ!と思ったし、何より面倒だったのでUPしなかったブツがありまして、でも食べ物ネタ好きなんて言って下さる奇特な方がいらしたのでいい気になったのでここにこっそりUPしてみる。お昼ごはん食べた後に読むといいよ。
刑事という仕事柄外回りがほとんどだから昼メシは出先でパッと出されてパッと食べれる麺類が多い。
今日も本日付で配属された新米の相棒と一緒にラーメン屋へ入った。
俺はしょうゆキムチラーメン、新米は味噌チャーシューネギらーめんを頼んだ。
出来上がるまでの数分間煙草を吸いながら、どこの出身だとか、どこにいたとか、軽い雑談にふける。この新米を預かる際に経歴等は前もって聞いてはいたが時間つぶしには丁度いい話題だ。そして適当に会話しながら人間を観察する。
人の好さそうな顔に仕草、若造らしい青臭いギラギラさはない。ごく自然体。若い割には思慮分別はありそうだ。確かイイ大学でたくせに警官になった口だったな。
経歴と身上書通りのそこそこ育ちの良いお坊ちゃんといったところか。麻雀はしそうにねーな。
そう結論付けて出来上がったらーめんを食べ始める。麺をすすりこみながら新米をチラリと見てみると…
「…おめー何やってんだ?」
なんと目の前の新米は麺を食べずに掬い出しては具のネギの上にのせていた。
「あー…猫舌だし、食べるの遅くて麺が延びちゃうから麺を具の上に載せてのびないようにするのが癖なんですよ」
「………」
「それにこうしてるとネギがしんなりして美味しいんです」
「…なるほどな」
イイ歳した大の男がするには可愛らしすぎる食べ方に少々呆れ、気のない相槌を打った。それが伝わったのか「やっぱ変ですかね?」と頭をかきながらぼそぼそ言い訳していた。それには答えずにらーめんを食べ続ける。余計な話なんぞしてたらそれこそ麺が伸びちまう。
案の定、俺が食べ終わっても新米はまだ三分の一は残っていた。
「待たせちゃってすいませんっ」
「あーいい、事件抱えてるわけじゃねーからゆっくり食え」
早メシは刑事つーか外回りの基本なんだがな。面倒はかけなさそうだが教えなくちゃならないことが山とありそうだ。素直そうなのがまだ救いか。
あー面倒くせぇ…。煙草に火をつけてため息の変わりに煙を吐き出した。
半分ほど吸った後、胸の携帯が震えだした。番号をみると南署からだった。
「葛西だ。……ああ、…了解、急行する」
パチン、手早く答えて通話を切り席を立つ。
「おい、事件だ。行くぞ」
「あ、はいッ」
まだ食べかけだった新米を置いて勘定を済ませる。店を出る頃には新米も追いついた。
「お待たせしました!」
「はよ乗れ、現場はここからすぐだ」
「はいっ!」
新米は元気良く答え助手席に座り車を発進させる。その顔は初出動の緊張か少々強張っていた。
おーおー、気張っちゃってまぁ…、新米を預かるのは初めてだが見てるこっちがこそばゆい。
でもこれから行く先は殺しの現場。しかも結構酷い現場らしい。初出動で殺しの現場だから良い洗礼にはなるだろう。
現場についたこいつがどんな反応するか楽しみだ。つい人の悪い笑みが漏れた。
「あ、そうだ、僕の分のお金…」
「いいぞ、初出動祝いに奢ってやる」
「え、あ、すいません。ありがとうございます。」
「…どうせ消化できねーだろうがな」
「え?」
「ほら、そこだ」
「はいっ」
説明すんのが面倒くさい。何より現場につけば分ることだ。
* * *
そして数分後…
「おめー現場汚すなよな」
「す・・・すいませ・・・」
昼飯を盛大にもどした新米がいた。
今回はマンション内で殺害され数日経ち、ニオイが酷くなり近所から苦情がでて大家が入って発見されたパターンだった。死体の状態も悪く、凶器による惨殺で血が飛び散り内臓も飛び出てていた。
あんなひでぇ現場は馴れた者でも目を背けたくなる。何よりニオイが酷い。大抵の者は胃が酸っぱくなるだろう。新米なんか一たまりもない。
だから馴れないうちは(もしくは余程の強心臓でなければ)昼飯は消化しやすい物を選ぶ。こってりしたチャーシュー入り味噌らーめんなんてあまり食べない。食べても金も食材も無駄になることがあるからだ。こいつは身をもってそれを学んだわけだ。
「な?消化できなかったろーが」
「・・・・・・・・・・・」
「慣れるまで昼飯は消化しやすいもんにしとけ」
「・・・・・はい」
「さて、行くぞ新米」
「なっ、僕の名前は”新木”です!」
「吐かない様になったらそう呼んでやるよ」
「!!!!」
新米は真っ赤になって黙り込んだ。案外負けん気は強そうだ。これなら名を呼ぶ日も近いだろう。
ニヤリと笑って車に向かって歩き出した。
<終っとけ>
まぁ新木くんならどんなに消化の良いものでも戻しそうだけどね(苦笑)。新木君の良い大学出ってのはねつ造です。同期にエリートが多いらしいのでそこを勝手に解釈しました。