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「ほぉ、意外なところで意外な人物に会うもんだ」
「・・・お前の意外はホントに意外か分ったもんじゃねーがな」

 深夜の都内某所の奥まった路地にひっそりとあるシガーBAR。店内は薄暗く、葉巻の煙が充満していた。きな臭さを売りにしたヤクザと刑事が会うには相応しい場所かもしれない。

「君は葉巻はやらんだろうに。仕事かな?」
「さあな」
「ふむ」

 真田は葉巻を選び酒を注文した。火をつけて燻らせる・・・。

「ま、どちらでもいいんだがね」
「だろうが」

 しばし黙って煙を楽しむ。
 隣に座るは天敵同士、されど煙にまかれ、燻されて、曖昧になる。
 
(隣が真田でも)

(隣が葛西でも) 

((良くもないが、悪くもない))

そんな沈黙の夜。


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ツーショット描く気力がありませんでした(負け犬宣言)

先日、いつものバーで飲んでたら友人が近所にシガーBARがあると聞いたので行ってきました。タバコは吸わない質なんですが、ウィスキー好きなのでかなり昔に葉巻を楽しんだことがあるんですよね。でも専門店で飲んだことはなかったし、葉巻の作法とか知りたかったのでそのまま連れてってもらうことに。そして着いた先は看板のない店・・・すっげ怪しい。扉を開けたら中はまっくら。目が慣れてくると実はお洒落な内装だというのがわかるくらい。こういう店よく見つけるよな。あいかーらず皆の情報網はすごいよ。お客さんは私達だけだったので、遠慮なくマスターにいろいろ聞き、初心者ということで軽い葉巻を選んでもらってとそれに合ったウィスキーを選び火をつけてもらって燻らしました。
暗い店内に浮かび上がる煙、ライトにあたり煙の中に色がつく。それをのんびり眺めながら、また煙を吸い、吐き出して、琥珀色の液体を飲む。煙さのなかに苦くて辛い、そしてわずかに香るバニラが、口と鼻腔を刺激する。なんとも言えない酩酊感。酒に酔う、というより沁み込む感覚。煙とアルコールが鼻から、口から沁みて頭をぼやかせる。ドラッグしたことないけどこんな感じなのかなー、ここ薄暗いし阿片窟にいるみたい、なんてのんきに思ってたら悪酔いしてしまいました。一杯飲み終わる頃に急にぐらぐらきた。そして次の日も胸焼けするほど残ってしまった。酒より煙草が胸に残った。すごい辛い一日でした。昔は平気だったのにねぇ。どう違うんだろう。癖になるような体験だったがあんな辛いのならもうごめんです。私には向いてないらしい。