もしも、皆で麻雀をしたら?
いわゆるパラレルワールドということで、久保田と葛西さんと鵠さんと真田の4人のいかにも強い人達がで麻雀をした場合どうなるでしょう??

※麻雀が分からない人用に作ってみました。良ければどうぞ 
→ 麻雀の簡単なルール


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小宮「なあ、どうしてこうなったんだ?」
時任「俺様が知るかってーの」
新木「・・・俺も知りたいです」

小宮・時任・新木の三人は部屋の隅でボソボソと相談していた
そして部屋の中央では久保田と葛西と鵠と・・・そして真田との4人で麻雀卓を囲んでいた

久保田「ひさしぶりに葛西さんが相手してくれんのは嬉しいけど、さすがにこの面子でやることになるとは思わなかったねえ」
葛西「そりゃ俺のせりふだ」
鵠「ふふふ、まあいいじゃないですか」
真田「そうだとも、なかなか面白そうじゃないか」
久保田「良い勝負ができると期待しちゃいますよ?」
真田「ではやろうか」

そして、久保田・葛西・鵠・真田の夢(?)の競演が始まったのでした。

久保田「んじゃ、3半荘決戦でいきましょか?」
「おう」「はい」「いいとも」
「んじゃ開始〜」

(ちなみに最低東場4回、南場4回で1半荘です)


開始から1時間、半荘が終了しました。

時任「んで、今誰が勝ってんの?」
小宮「えーっと今のところ久保田さん、葛西さん、真田さん、鵠さん、の順だな」
新木「でも久保田さんと鵠さんの差が1200点しかないね。大きな役は狙わないですれすれの勝負してる感じ・・・」

外野はお菓子をつまみながら観戦に徹してます。この機会に仲良くなったようです(笑)

葛西「ほお、誠人、腕を上げたなあ」
久保田「ははは、まだ半荘終わったばかりで何言っちゃんてんの?怖いなあ」
鵠「そうですよ、まだまだこれからです」
真田「ふふふ、そうとも」

皆さん笑ってらっしゃいますけど背後で猛獣同士が睨みあって牙を向き合って笑ってるようなもんです。

新木「・・・なんかあっち怖いね」
時任・小宮「「・・・うん」」


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新木「そういや時任君は麻雀できるの?」
時任「んー、一応は教えてもらったけどよく分かんね、小宮は?」
小宮「一応出来っけど、・・・ただあそこには混ざりたくないっす」

2半荘が終了していた

葛西「〜〜っだあ〜!!!たった一翻でロンすんじゃねえっ!俺の清一色を壊すなっ!!」
葛西さん勝負をかけてたご様子です
真田「ははは、邪魔させてもらったよ」
久保田「うーん、さすが商売敵だね、相性最悪みたい」
鵠「ふふふ、それだけじゃないみたいですけどね」

順位は真田、久保田、鵠、葛西の順に代わっていた。


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時任「・・・だあああっ!負けた!!」
小宮「へへへーん、3連コンボ決まったぜ!!」
新木「ふーん、最近のは映像が綺麗だねえ」
時任「じゃ、次は新木さんやろうぜ!」
新木「ははは、お手柔らかに頼むよ」

観戦に飽きた外野はTVゲームなんかやってて和やかです。
そして部屋の中央と言えば・・・・

葛西「リーチ」

葛西の場には筒子と字牌が並んでいる。

久保田『・・・危険牌は萬子の8〜6、索子の2〜5、リャンメン待ち・・?』
真田『萬子と索子は危険牌、一盃口待ちといったとこか』
鵠『先ほどの派手な手牌か、捨て牌通りの着実な手か・・さて、どっちでしょうかねえ』

それぞれ顔には出ないが胸中は複雑怪奇。何を考えてるか凡人には計り知れません。
そして真田が筒子の3を捨てたとき

葛西「ロン!、四暗刻!役満だぜおりゃあっ!」
久保田「・・・怖いなあ」
鵠「ふふふ流石ですね」
真田「・・・振り込んでしまったようだね。想定外だったよ」
葛西「へへん、時坊!新木!小宮!終わったら好きなもん奢ってやるからな!」
時任「やりいっ!、けどそんな凄い役なんか?
新木「48000点の大逆転だよ。夕ご飯は期待していいみたいだよ?」
小宮「ひゃ〜久保田さんが負けてるの初めて見るっすよ」

外野は相変わらず和やかムードです(笑)
けれど無粋な携帯の着信音がなり響きます

PPPPPPPPP、PPPPPPPPP

新木「あ、俺の携帯だ。はい、南署の新木です。・・・はい、はい、分かりましたすぐ向かいます。
葛西さんっ!事件です!現場はここから1KMです!急行します!」
葛西「ちぃっ!仕方ねえなあ、おい、時坊!お前代わりにやれ!」
時任「えええええっ!ちょちょい待てよオッサン!!」
葛西「37,800点の差があっからあと半荘くらい大丈夫だ、おいっ小宮!お前時任のセコンドに入れ!いいよな誠人!、んじゃな」

黙る一同

久保田「まあ、勝ち逃げよりはいいかな?」
鵠「そうですねえ」
真田「・・・では借りは時任君と小宮に返すとしよう。じゃ始めようか」
時任・小宮「「・・・」」

<ただ今の点数>
時任・小宮62100点、久保田24300点、真田-16300点、鵠19900点


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一巡目

時任「ロン!」
久保田「・・・時任それチョンボ、3000点×3の罰則」
時任「えええええ!知んねーよそんなん!!おいっ小宮なんでわかんねーんだよ!」
小宮「言う前にロンしてたじゃんかよっ!!」

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二巡目

久保田「・・・時任、それロン」
時任「久保ちゃんひでえっ?」
久保田「勝負と愛情は別物だし?」

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三巡目

真田「ロン、時任君悪いね」
時任「またかよっ!」
小宮「〜〜〜っ気いつけてたのに!」
真田「ふふふたまたまだよ」

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四巡目

真田「ロン、ははは、まただね、悪いね」
時任「・・・・」
小宮「(小声で)俺ら狙われてる?」
久保田「真田さん性格悪いからねえ」
鵠「二人とも顔に出やすいからバレバレなんですよね」
真田「勝負に私情は禁物だよ、さあ次に行こうか」

底意地の悪さを発揮してきた真田はカモ(時任・小宮組)を狙い撃ちしてロンをつづけ奇跡の大逆転。久保田は時折り真田を狙うも着実に勝ち続け、鵠は無難な役で上がり、上手にロンを避けています。
そうするうちに東場が終わり南場も残すところあと1回になりました。

<ただ今の点数>
時任・小宮14500点、久保田30100点、真田26100点、鵠29300点

時任・小宮チームはぶっちぎりの最下位となってしまいました
一体何回ふりこんじゃったのか、マイナス47,600点の失点です
トップとの差が15600点なんであと一回で逆転なんてまあまず無理ですね
こんなんなるとはいくら葛西さんだって想像できないことでしょう・・・


久保田「あと一回だけどこのままいくと時任達が最下位だあね」
時任「・・・っ!金なんかねえぞっ!」
小宮「どうすよ・・・・・・」
真田「ふふふ、それじゃ体で支払うというのはどうかな?」
時任・小宮「「・・・っ!!」」
鵠「そうですねえ、では最下位の方がトップの方のいうことをきくというのはどうでしょう?」
久保田「(面白そう・・・)どうする時任?」
時任「・・・受けてたってやる!」
小宮「大丈夫かよ・・・」
時任「最下位にならなきゃいいんだろ?何とかなる!」
真田「良い度胸だ、さあはじめようか」

なんか久保田さん平気で受けてるけど大丈夫でしょうか??

久保田『まあ俺がトップになればいいんだよね?』

・・・なんか甘い予想な気がするけど・・・


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そして最後の勝負!!

時任『〜〜〜っなんでこんなにバラバラなんだよっ!』
小宮『真田さんが勝ったらどうしよう・・・』
真田『ふふふ、ロンでもツモでも逆転できるね。さて何をしてもらおうか?』
久保田『真田さん危ないからなー、さっさと上がるに限るね』
鵠『どうしましょ?』

重い空気のまま黙々と牌が捨てられていきます。

久保田「リーチ」
鵠「私もリーチです」
真田「私もリーチだ」
時任・小宮「〜〜っ!!!」

さっそくのトリプルリーチ!つぎの捨て牌で誰かがあがってしまうかもしれません。
対する時任はリーチすらかけられない状態。間違いなくピンチです!

一方リーチをかけた面々の心境は・・・

真田『時任君には×××して×××してもらおうかね、それとも時任君を盾にとって久保田くんに×××するのもいいね、ふふふ』

・・・怖すぎです。伏字とさせて頂きました。

久保田『猫耳プレイって一度やってみたかったんだよねえ』

・・・まあまだ平和です。

鵠『どっちに借りを作りましょうかねえ』

・・・迷ってらっしゃるご様子です。

どうやら皆さん時任が負けるを前提にしてるようです。
相変わらず空気が重いんですがそれにどどめ色のあやしげなオーラが見えるようになりました。
猛獣対決より別の意味で怖い感じです。

そんな中、時任は牌を取りますが何を捨てるのか迷ってる様子です。なんせ3リーチ。何を捨てても危ない状態です。

久保田「とーきと、どうする?」『ネコ耳・・・』
真田「ふふふ、さあ捨てたまえ」『×××に×××・・・』
鵠「どうします?」『・・・』

異様な雰囲気です・・・・、哀れ時任!

時任「・・・どれ捨てりゃいいんだよ」
小宮「・・・って、あれ?、これって・・・」
久保田「どしたの?」
小宮「えっと・・・ツモです」
久保田・真田・鵠「「「えっ」」」
小宮「国士無双、役満、32000点、逆転です」
時任「・・・へ、へへ、ふはははは!!俺様って天才!!」
久保田・真田『『ありえない・・・・』』
鵠「おやおや、私が東家なんで最下位ですね、何して欲しいですか?」
時任「腹減ったからメシ!カレー以外のもん食いてえ」
鵠「では行きつけの中華料理屋でごちそうしましょうか」
時任「おう!小宮も行こうぜ!」
小宮「あ、ああ」
久保田「時任〜、俺は?」
時任「勝負と私情は別モンなんだろ?」

久保田と真田を残して3人は楽しそうに出かけて行きました。

真田「久保田君、どうだね私達も食事に行かないか?奢るよ?」
久保田「ご遠慮致します」
真田「相変わらずつれないね」

ひたすら寒い二人でした・・・


最期は無欲な人達に勝利の女神が微笑んだ、ということで・・・



<無理やりオチル>
なんか無駄に長くなっちゃいました。因みに点数とか適当なんで気にしないで下さると嬉しいです。
誰が勝つと思いました?(笑)うちは裏がないんで久保田、真田が勝ったときのオチが書けないだけなんすけどね。ちなみに私が打った最高の手は清一色のドラドラドラだったかな?国士無双なんてそうそうありません
2006.11
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