じゃじゃ馬1 | ||
* * * はじまりは、ほんの思い付きだった それがこんなことになるなんて思いもしなかった その時までは・・・ * * * 「久保ちゃん、今日はとことん飲むぞ!」 冬の寒いとある日の土曜日、時任はどんっ!と酒瓶をテーブルの上に置いて宣言した。ビールにワインに日本酒にと各種揃えてある。2人分?の量ではない、宴会ができそうな勢いである。 「・・・なんかすごい量だね、どしたの?」 「考えてみたらさ、二人で飲むといっつも俺様が先に潰れてて久保ちゃんが酔ってるとこ見たことないんだよな。今日こそは久保ちゃんがへべれけになるまで飲ませてやる!」 「え〜・・・、何でまた急に?」 「今日急に思いついただけ、明日休みだから丁度いーじゃん」 「相変わらず気まぐれだねぇ・・・」 「んじゃ飲むぞ!」 「はい、はい」 時任は気乗りしなさそうな久保田に無理やりグラスを持たせ日本酒を注ぎ、自分は缶ビールを持って乾杯をする。 「かんぱーい!」 「・・・乾杯」 カチンッと鳴らして杯をあおる。 久保田は『どうせ先に時任のが潰れると思うけどなあ・・・』 なんて考えながら普通にごくごくと飲む。 時任は『ぜってー負けねー!』 なんて考えながらごくっと飲むが一口だけに留めていた。 まあ一応考えながら飲んでますがもともとが凄くイケル口の久保田とビールちょこっとで酔っ払う時任ではちょっと厳しいと思われます。 1時間後・・・ 案の定、すでに頬を赤くした時任がいた。久保田と言えばかすかに頬を赤らめながらもしっかりした口調で普段と変わらなそうに見える。 「うー・・、久保ちゃんのが俺の3倍くらい飲んでるはずなのになんで平気そうなんだ?」 「一応ほろ酔いなんだけどね?」 「・・・普段とあんま変わんねぇ・・・」 「これだけじゃねぇ、時任は酔っ払うと更にうるさくなるよね」 「更にってなんだ、更にって!」 「そのまんま(笑)」 「むぅ・・・ほらもっと飲め!」 「ほーい」 更に1時間後・・・ 「久保ちゃんもう日本酒1升空けてんじゃん、これで潰れないってぜってー変!どういう肝臓してんだよ・・・」 「んー・・・身長差?」 「ムカつくっ!んじゃ次コレっ!焼酎!」 「えー・・・ちゃんぽんは胃が荒れるんだけど・・・」 「うっせー飲め!」 「ときとーくん横暴・・・」 「俺様の酒が飲めないのかっ」 「はいはい・・・」 時任君は絡み酒のご様子で久保田君はいい迷惑です。 どうせなら可愛く絡んで欲しいトコですね(苦笑) 更に1時間後・・・ 二人の周りには缶ビールの空き缶が数本と日本酒と焼酎の空き瓶が転がっていた。・・・全部飲んだらしい。因みに今はワインを飲んでるようだ。時任は顔が真っ赤になっていて、さすがの久保田も顔が赤く目がとろんとしている。 「う・・・熱っちぃ・・・」 「う〜ん・・・さすがにきっつい・・」 「久保ちゃん・・・酔ってる?」 「うん、酔ってる。・・・お前の顔が3つ見えるし・・」 「なんかつまんねーの、久保ちゃん酔っ払っても普段より眠そうなだけじゃん」 「・・・しつれーな、おまえは頑張ってるね。いつもならとっくに潰れてるのに・・」 「さいしょに五十嵐にもらった酔わないサプリメントっつーの飲んだかんな」 「ずっこい」 「こんぐらいのハンデは必要だろ?」 「はいはい・・・眠い・・・」 「寝るなっつの!」 「ん〜・・・」 返事にならない返事をしたまま久保田はテーブルの上に突っ伏してしまった。 さすがに潰れたようだ。 「ふっふ〜ん、俺様の勝ち!」 嬉しそうに宣言するも時任自身もかなり酔っていてふらふらだった。それでも上機嫌で潰れている久保田を眺めたり、髪をくしゃくしゃにしたりとちょっかいをかけていた。不眠症の久保田は自分より寝るのが遅く、起きるのが早いことが多く、寝ている姿は珍しいのだ。 「たまには〜俺様が〜介抱してやっかんな〜」 ふんふん鼻歌を歌いながら、眼鏡をしたままつっぷした久保田から眼鏡を外してやる。 「まだ寒いから〜風邪ひくかんな〜寝室へGO!」 腕力だけなら久保田をも凌ぐ怪力で久保田を担いで寝室に運ぼうとする。ちょっとふらふらしながらも寝室に辿りつき、ベッドへ久保田を寝かせた(というか放り込んだ・笑) ドサッ 「・・・・・・」 久保田は放り出された衝撃で意識が戻ったのか、とろんとした熱っぽい眼差しでぼんやりと時任を見ていた。 「くぼちゃん?」 「・・・」 「今日は俺様が〜かいほうしてんの〜」 「・・・」 「なんか欲しいのあるか?」 「・・・・・・」 「くぼちゃ・・・」 グイッ ドサッ 「・・・・」 「・・・・」 久保ちゃんの腕が俺の腕を掴み 腕を引かれたと思ったら ベッドに引き倒されて 気がついたら久保ちゃんが俺の上にいて 口を塞がれた しばらくして 口を塞いでるのは久保ちゃんの口だと気づいた 俺は 久保ちゃんに キス されていたのだ・・・ next... |
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こっから先はぬるいですが性的描写が入るので苦手な方はすっとばして読んで下さい。 2007,3.9 修正 |
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