トラブルドロップス - 序章 - |
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6月にさしかかり、制服も夏服にかわり汗ばむ季節になってきた。そんなある日の昼休み、荒磯学園執行部室の机に見慣れぬ物が発見された。 「ねぇ、これ何?」 我らが執行部の女帝・桂木ちゃんが思いっきり不審そうに机の上を指差した。 机の上には『久保田くんと時任くんへ』と表に書かれた封筒とプラスチックのピルケースが置かれていた。中には色とりどりの薬?か何かが入っているようだ。 「二人へのプレゼントってことだよな?」 至極まっとうな意見を述べたのは執行部の常識人代表の相浦くんだった。今朝はまだこの二人しか執行部に顔をだしておらず、不幸にもこの不審なプレゼントの第一発見者というわけだ。 「にしても・・・ラッピングもされてないピルケースって思いっきり怪しくない?」 「・・・確かに」 よく見るとピルケースの中は細かく区分けされ番号がふられていた。1から30番まで書かれているので一ヶ月分あるようだ。 「どっちかじゃなくて二人へってのが怪しいよな」 「普通なら一日二回の一月分のお薬って思うけど、二人分だからねぇ・・・」 「一体何のクスリですかっ!!!!」 「「えっ」」 いつの間にか執行部の補欠(別名お邪魔虫)の藤原が来てピルケースと手紙を手に取っていた。 「・・・二つずつ入っている・・・二人一緒に飲めってことですかぁっ!それって一体どういうシチュエーションっ!!!」 一人想像を巡らせヒートアップする藤原くん、目が血走っていてちょっと怖い形相です。 「ちょっと藤原!置いときなさいよっ二人宛のなんだからっ」 「二人が来てその手紙を読めば中身が分かるだろうからさ、落ち着けよ、な?」 興奮した藤原は何するかわからないので宥めようと説得を試みます。ムチと飴の良いコンビです。 「いいえッ!こんな怪しい物を久保田先輩の目に触れさすわけにはいきませんッ!捨ててきます!!」 藤原はピルケースと手紙を胸に抱え、部室を飛び出そうとした。 「止めなさいっ!」 ガラッ 「危ねぇっ!」 ドカッ! パラパラパラパラ・・・ッ 床に転がる藤原と手紙とピルケースとその中身・・・ 「いってーなッ!急に飛び出すんじゃねェッ!!」 「大丈夫?時任」 「危ないデスね、急がば回れっ、デスよ?」 「大丈夫か?藤原」 入ってきたのは執行部のお騒がせコンビのビューティー時任とラブリー久保田、その後ろには執行部の美女と野獣コンビの松原と室田がいた。 急いで飛び出した藤原は入ってこようとした時任にぶつかったのだ。時任の後ろには久保田が控えてぶつかって倒れそうになった時任を優しくフォローしたので藤原のみあおむけに転んでしまった。藤原に優しく声をかけたのは見掛けは怖いが心優しい室田である。 「危ねぇって言ったのに・・・」 「あ〜あぁ、広げちゃって・・・」 呆れたように場の惨状をなげく相浦と桂木だった。 「このマーブルチョコみてーな薬みたいの、一体何だ?」 「手紙には俺達宛てって書いてあるね」 時任がピルケースと薬を拾い、久保田が落ちていた手紙の宛名を読んで答えた。 「・・・どういうこと?」 久保田はメガネをキランと光らせにっこり冷ややかに笑いがなら藤原に問いかけた。 「・・・・えぇっと・・・」 気まずそうに、しどろもどろになりながら藤原がいままでのことを話し始めた・・・ * * * * * * * 「・・・ふーん、俺達へのプレゼント、ね・・・」 机の上には藤原に拾わせピルケースが置かれていた。中身はそれぞれ色が違っていたので同色同士に選り分けてからピルケースのなかに収められた。しかし番号までは書かれてないので順序はばらばらである。 手紙の中には簡単なメッセージと一枚の紙が入っていた。メッセージには・・・ 『久保田くんと時任くんへ☆ とても面白いものが出来ましたのでお二人へ差し上げます。 同封の説明書をよく読んでお使い下さい。 ではでは楽しんでみてねv 時任ファンの D’より』 と書かれていた。どうやらもう一枚はプレゼントの説明書らしい。 「久保ちゃん、そっちにはなんて書いてあるんだ?」 先ほどから説明書を読んでる久保田へ待ちきれずに時任が催促をする。 「なかなか面白そうなプレゼントだよ。読んでみる?」 そう言って差し出された手紙に時任ほか執行部の全員が顔を近づけた。
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これは管理人がとてつもなく馬鹿なネタをやりたいという欲求の元に書かれています。 よって、切ないとか(んなんあったっけ?)、しっとりとか(気のせいじゃない?)、甘いとか(まあ無理じゃん?)ってのは皆無です。 しかも管理人の趣味丸出しのコスプレワールドとなってます。 シリーズにしてネタが尽きるまで続く予定です。 それでもよろしければ続きをどうぞ・・・ 2007.6.11(修正) |
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