･･･あはは、誰も待っちゃいないのに続いちゃいました。
葛西さん話の息抜きに丁度いいんですよねー・・・ええ、逃げてるのは分かってますがこっちのが簡単なんだもん！！！自己嫌悪におちいりつつもupしましたのでよければどうぞ・・・
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試合は荒磯１：西浦１で６回まで怪我人も出ず順調に進んでいた。荒磯側の失点は田島のヒットと時任の連続ボールで押し出しの一点、西浦側は室田の巨体で稼いだホームラン１点だった。西浦勢は最初は時任の剛速球にびびっていたが次第に慣れ始めなんとかバットに当てられるようにはなっていた。時任の方も力のセーブを覚えボールが減りストライクが入るようになっていた。
ただ今６回表ツーアウト、フォーボールの出塁で１塁に三橋くんがいた。そんな中、阿部くんに打順が回ってきた。
「お願いします」
「ども～」
ちょっと引き気味にバッターボックスに立つ阿部、それを何気なく見やる久保田。
『速い球は榛名で慣れてるからな、怖くない・・・打つ！」
『この子ってば西浦の捕手だよねー･･･目良さそう』
バシィィィッ！！ 「ボール！」
『･･･だんだん目が慣れてきたな』
『･･･今のはギリギリだったのにね、そろそろ打たれるかも』
カキィィン！ 「ファール！」
『疲れてきたのか球速落ちてる？・・これならいけそうだぜ』
『･･･タイミング合わせてきたね。そろそろしかけるか・・・』
バシィィィッ！！ 「ボール！」
久保田は時任に返球しながらボソッと阿部に話しかけた。
「･･･三橋くんって言ったっけ、あの塁にでてる子」
「？」
「かーわいいよねぇ･･･」
「･･････(ゾワリッ)」
バシィィィッ！！ 「ストライク！」
『しまった！見誤った！！！』
「･･･ちっこいし、腰なんかすっごく細いし･･･」
『荒磯ってホモが多くて有名だったよな･･･まさか･･･』
「具合良さそうだよね～･･･」
『何が！？』
バシィィィッ！！ 「ストライク！」
『ッッまた見逃したッ！』
「ねぇ、あとで紹介してくれない？」
「誰がッ！」
バシィィィッ！！ 「ストライク！バッターアウトォ！」
「しまった！！！」
「はい、おつかれ様～」
「･･･(無言でジロリと久保田を睨み警戒する)」
「あ、俺はうちのピッチャー一筋だから、安心して？」
「･･･(怒)」
攻守交替で荒磯ベンチに集まる執行部の面々。
「くぼちゃんてばあの捕手に何て話しかけてたんだ？」
「そっちのピッチャーもいいけど、うちのもいいっしょって。自慢のしあいっこ」
「当然！俺様の剛速球はサイコーだろッ！」
「あと３回頑張ってね」
「任せとけッ」
和やか～に会話してる荒磯バッテリーですが、それを聞いてるその他の面々は･･･
『･･･絶対嘘だ』
『一年坊主に何言ったんだよ・・・』
『真面目な球児に変な毒ふきこむなよな・・・』
と思ったそうな･･･当然ですが信用度０ですね！（笑）
一方、西浦側では･･･
「あっちのキャッチャーはセクハラ紛いのゆさぶりかけて来るからな、皆気をつけろよ」
『『『セクハラ！？･･･一体何を言われたんだ･･･？？』』』
「特に三橋ッ、ここでは絶対独りになるなよットイレも誰かと一緒に行けッ」
「えッな･なんで･･･？」
「何でもいいから、いいなッ！」
「う･うん･･･」
『･･･一体何の心配？』
『一人？迷うからか？』
『三橋にゃ言えねーようなこと言われたのか･･･』
『この亭主関白めッ！』
『俺もトイレ誰かと行こ・・・』
察しのいいものは『トイレ』『独り』の意味に気づき、気づかないものも何となく危ない感じは察したらしい。久保田には絶対近寄らないようにしようと決めた西浦の面々だった･･･
西浦では荒磯のキャッチャーを『セクハラ大王』と呼ぶことにしたそうな。
･･･荒磯でも似たようなもんだよね(笑)
さあ試合後半へ続く！ （嘘・強制終了)
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野村監督はキャッチャー時代よくバッターに話しかけてゆさぶりをかけたらしい。しかも野球には全然関係ない話で『おまえんとこの母ちゃん昨日喧嘩したんだって？』とかそんな感じのやつ。バッターは力抜けるよなぁ。久保ちゃんもそんな感じのキャッチャーになりそうだと思ったのが元ネタです。阿部くん空回りはデフォルトで・・・（笑）
葛西さん話はあと１０％、ドロップスは１話書いたのであと２話です。葛西さん話は根性で今週中に終わらせよう。ドロップスは終わらなければ自粛開けに完結になってしまう・・・。こんな馬鹿話が８月まで未完なんて嫌だな・・・