７年後　いい夫婦の日
	11/22は『イイ夫婦の日』だそうです。 やっぱ奥さんに感謝する日？ 旦那に感謝される日？ 夫婦でどっか行く日？ 夫婦で楽しむ日？ おたくの夫婦はどんなふうに過ごしますか？ 「ねぇ、いい夫婦ってどんな夫婦だと思う？」 ネタに詰まって時任兄ちゃんとこに気分転換に来たついでに聞いてみた。 「何だよ翔太、結婚でもしてーのか？」 「まさか、今度の原稿のテーマ。発売日が11/22だから読み切りテーマが『いい夫婦』なんだよね」 「ああ、”いい夫婦の日”だからね」 「うちの両親は子供の頃に離婚してるしさ、どんなんだか今ひとつイメージ沸かなくてちょっと詰まってるんだよね･･･」 「俺だってしんねーよ。まぁフツーに、仲良いとか、イイ親だとか、そういうもんじゃねーの？なぁ久保ちゃん」 「まあね、でもさ子供から見た両親て夫婦じゃないから。子供の視点じゃわからないもんじゃない？」 言われてみればそうだ。 「”いい夫婦”って周りが『あの夫婦はいい夫婦だね』って評価するからいい夫婦になるわけだからさ」 「確かにな、そういう意味じゃ滝さんとこはいい夫婦だよな」 「そうね」 「よく差し入れ作ってくれるしなー」 「･･･時任ファンなのが玉にキズだけどね」 「ふふん、そこらへんのアイドルより俺様のがカッコイイかんな！」 「はいはい･･･」 ･･･うーん、だんだん分ってきたぞ。 「分った！ありがとね！」 「お、おう」 「またね〜」 いちゃつき始めた二人を後にして部屋を出た。早く戻ってネームを描かなきゃ！ ”いい夫婦”を両親に持つ子供の話を考えてたけど、いい夫婦だから『仲良い両親』とか『優しい両親』とかどうも面白みに欠けるネタしか思い浮かばなかった。 けど、他者からみて”いい夫婦”であればどんな夫婦でもいいんじゃないか？ それこそ男夫婦だってさ！ タイトルは『イイ迷惑だけど、イイ夫婦』って感じのにしよう。 そうブツブツ唱えながら翔太くんは部屋に戻ったそうな･･･ 一方、ネタにされた男夫婦は･･･ 「･･･またネタにされたっぽいね」 「なんか言ったか？」 「なんでもない、それより11/22にどっか行こうか」 「何でだよ」 「ほら、いい夫婦の日だから夫婦仲良く過ごすのもいいんじゃない？」 「夫婦言うな！」 「えーじゃ何て言うのよ、俺達」 「･･･相方とか相棒とか」 「それほど清い関係じゃないしねー」 「･･･恋人とか」 「間違いじゃないけど別れないって誓いをたててたらやっぱ夫婦っしょ」 「誓い？」 「結婚てさ神様や周囲に『病める時も健やかなる時も共に歩むことを誓います』って言って夫婦になるの」 「ふぅん･･･」 「だから夫婦で間違いじゃないっしょ、俺達」 「･･･」 「とーっくの昔に俺の神様に誓ってるし、ね」 「･･･」 「まあ夫婦の日じゃなくてもいいから温泉とか行かない？最近寒くなってきたし」 「･･･夫婦って言うのヤメたら行ってやってもいいぞ」 「はーい」 「あと部屋に温泉ついてるとこがイイ。お盆に酒載せて浮かべるのやってみてーし」 「はいはい」 「あと･･･」 「あと？」 「･･･二人っきりでゆっくりできるとこ」 「了ー解」 まあその後はいつもの展開ってやつで･･･ 久保田家では万年『いい夫婦の日』のようですね（笑） (終)
	数年後の久保時は男夫婦に違いないと私は思います。時任はそう言われるの激しく嫌がりそうですけどね！ちょっとした小ネタでした。 2007.11.22
	>> NOVEL TOP >>