7年後 新年麻雀大会 - 7 - | ||
1月3日の夜10時 新年麻雀大会のその後の久保田家 時任が不機嫌そうな顔でソファーに座ってチョコポッキーをぼりぼり食べていた。 不機嫌な顔の理由は先ほどの久保田の台詞を思い出してたからだった。 『ね時任、ここで皆の前でポッキーゲームするのと後で一つ言うこと聞くのとどっちがいい?』 『!!!』 『まあ失敗してキスしちゃっても今更だし?恥ずかしがる必要は無いよねー』 『〜〜〜っ』 『どうする?どっちでもいいよ?』 そりゃ俺と久保ちゃんの仲は皆に知られちまってっから今更だけど だからこそよけー恥ずかしいんだっ! 久保ちゃんのことだから絶対失敗すっか、そのままキスするに決まってる! 葛西のおっちゃんやモグリに滝さん、ましてや翔太の前でそんな醜態は見せられねぇっ!!! 時任はそんな想像を巡らせ、うーうー唸りながらポッキーをボリボリ食べていた。 親の敵といわんばかりの勢いである。 「何えらい勢いでポッキー食べてるの・・」 「うっせ」 「ふ〜ん?」 諸悪の根源はポッキーを一本取り出して時任の前に差し出した。 すかさず噛り付きボリボリと食べる時任、あっという間に食べ終わってしまう。 二本目を取り出して再び時任に銜えさせる。 またボリボリと食べ始める時任、今度は久保田もその端からポリポリとポッキーを食べ始めた。 ポッキーの長さは約13p、2人の距離も13p 端から食べてくので次第にこの距離が縮まってくる 10p・・・ 8p・・・ 5p・・・ 0p 「ん・・・」 距離が0になっただけじゃ飽き足らず、久保田は時任の内部に入ろうと舌を潜りこませる。 久保田は暫く時任の中を探った後、湿った音とともに離れた。 味わったのは時任とチョコ味、どちらだろう 「・・・じゃりじゃりして気持ち悪くね?」 「でもこっちのが美味しく感じるんだよねー、どうしてでしょう?」 「知るか」 「時任は美味しくなかったんだ・・・、じゃ2人とも美味しいことしよ?」 「昨日もしたじゃねーか、もう腹いっぱいだからいらねー」 「万年欠食児童だからまたお腹空いちゃったんだよねぇ、食べさせて?」 「粗食して胃を小さくしやがれ」 「あ、児童虐待、しょうがないから強行処置に入りまーす」 久保田はひょいと時任を担いで寝室に向かい始めた。 「誰が児童だっ!鏡見て出直しやがれ〜〜!!」 「また今度ね」 ガチャッ パタン こうして時任の訴えは寝室のドアに遮られた・・・ * * * * 「はぁ・・・んっ久保ちゃん・・・」 「時任・・・」 時任拉致30分後 久保田さん時任くんを実食中、前菜を終えてもうそろそろメインにいこうかなという頃だった。 「ん・・・」 久保田は時任の口腔を深く探り舌を甘噛みし、右手は後ろの入り口に指を3本埋め込み馴らすよう動かしていた。唇から漏れる水の湿った音と後から聞こえる粘着質の音が室内にいやらしく響き、余計に煽る結果となっていた。 「くぼちゃん・・・」 時任が焦れったそうに久保田を呼ぶ 「何?言わなきゃ分かんない」 久保田は時任が何を言いたいか分かっているのに答えない、どこまでもずっこい男だった。 「〜〜〜っ早く入れろっ」 時任は言わなきゃ動かないのを長い付き合いで十分に知ってるのでさっさと望みを口にする。 「了解、俺もそろそろ限界だし・・・ね」 そう言って久保田は時任の中から指を引き抜いた。 「んっ・・・」 内部を占めてた圧迫感が無くなるのを惜しむように時任が息をつめた。 次に来る衝撃に備えて息を吐き力を抜くが暫く待ってもこない。 「・・・久保ちゃん?」 焦れったく思って名前を呼ぶがそれでも久保田は動こうとしない。 時任が怪訝に思っていると・・・ 「ねぇ、時任が乗って動いてくれない?」 爆弾発言をかましてくれた。 「!!!」 「ほら、まだ麻雀のお願いしてもらってなかったし、ね?」 こっちは切羽詰ってるというのに久保田は余裕のニヤニヤ顔で提案してきた。 『こんのヤロー・・・・(怒)』 腹が煮え繰り返るとはこのことだ この状況、この体勢、このタイミングで言い出すとは卑怯としか思えない内容である。勝負だから仕方ないがそのまんま言いなりになるのも悔しい・・・どうしてやろうか? 「・・・いーぜ、やってやる」 額に怒りマークを浮かばせながらも時任が応じた。 『あれま、もっと抵抗するかと思ったのにね。イキタそうだし、乗ってもらうのはこれが初めてじゃないし、そんなに抵抗ないのか?』 恥ずかしがって嫌がる時任を言葉攻めで楽しみたかったのにと残念に思う それでも滅多にしてくれないことなので嬉しいのに変わりは無いが・・・ 「おら、久保ちゃん横になれよ」 「んー」 久保田は時任の上からどいてベッドの上に仰向けになる。 時任は体を起こして、久保田に跨ろうとする・・・ 「・・・時任、なんでそっち向いてんの?」 時任は久保田に背を向けて跨っていたのだ。 これでは久保田からは時任の背中しか見えず、時任の表情も、アレも何も見えない。 「別にいーだろ?上に乗って動いてやるには違いねーんだから」 そう言いながら久保田自身に手を添えて、腰を落としていく・・・ 「あっ・・・はぁ・・・」 息を吐きながら腰を落とし、久保田を体に埋め込んでいく。苦しそうに眉根を寄せ、羞恥からか頬を染め、息を吐くために薄く口を開いている時任は壮絶に色っぽい。しかし、後ろを向かれてる久保田には一切見えず、反り返る背中と切なげな吐息で想像するしかない。 『久保ちゃんが喜ぶような顔は見せてやんねー』 イケズをした久保田へのちょっとした意趣返しだった。 時任の色っぽい姿を見たかった久保田にしてみれば楽しさ半減である。なかなかに効果的な意趣返しだった。 『・・・そりゃ気持ちいいのは同じなんだけどね・・・』 時任の体に埋まっていく自分を見てるだけでクルものがあるし、確かに気持ちいいんだけど、何か物足らない。 やがて時任が腰を全て下ろし、自分を全て埋め込んだ。 時任は「はぁっ・・・」と大きく息を吐いて一呼吸置き、その大きな質量を体に馴染ませようとする。 そして、落ち着いて動き出そうとする頃 チラリと後ろの久保田を見てニヤリと笑った。 まるで「へへん、ざまーみろ」とでも言いたいように・・・ その表情を見て、ドクンッ、と呼吸が跳ね上がる自分を感じる。 湧き上がる欲情、欲望、愛情、愛憎すべて時任が自分にもたらすのだ。 時任の表情、声、体、全てを欲しくて感じたくてたまらない どれ一つかけても物足らないのだ。 『あー・・・試合に勝って勝負に負けたって感じ?』 自分の上で動き始めた時任の腰を掴んで自分を引き抜きそのまま押し倒す。 「!?、久保ちゃんっ・・」 時任を仰向けにさせて足を開き体を割りこませる。 そして再び自分を時任の中に埋めていく・・・ 「・・やぁ・・ぁ・・・っ」 急に引き抜いて抽れはじめたので時任が苦しそうな切なそうな声を出す。 それでも先ほどまで入っていたので容易に収めることが出来た。 「・・・ハァ・・・」 向かい合って時任の表情が見えることに満足を覚える。 この顔が快楽にゆがみ、上気するのが見たい。 すぐにも動きたいのを我慢して、時任の息が整うのを待ってゆっくりと動き始める・・・ 「・・・んっ・・・動いて欲しかったんじゃねーんかよ」 「前言撤回、動かさせて下さい」 「最初ッからそーすりゃいーのに、イケズすんじゃねぇ」 「ごめんね?責任取るから許して」 「うん・・・」 「ありがと」 チュッと軽く口付けて再び動き出す。 あとは無心に腰を動かしてお互いの息を上げていくだけ 「やっあっっ」 時任の嬌声で煽られ動く速度が速まる しがみついてくる腕とその体温が愛おしい・・何も考えられなくなってくる・・・ やがて・・ 「あッ・・・あぁっっ」 「・・・っ!!」 互いの熱を吐き出して、今日も俺達は天国に行く 二人だけの、何度も行ける、ちょっとした天国に、ね? 今年も二人は仲良く過ごせそうです・・・ (今度こそ終り) |
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い、如何でしょうお客さん!ちょっと頑張りましたよ!!ちょっとはニマニマしてもらえたでしょうか?(笑)。Hに関しては時任は久保田に主導権を握られると思いますがやられっぱなしじゃつまんないので時にはこういう反撃にでてもらいたくてこうなりました。時任は人前では恥ずかしがりやだけど二人きりなら乗るくらい平気だと思います。 2007.1.28 |
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