カレー記念日
「おぉ、誠人のカレーたぁ久しぶりだな」

 葛西さんが様子見伺いに顔を出したと言ってうちに来たので夕飯に誘いカレーを出してみた。そしたら懐かしそうに、ちょっと嬉しそうに、葛西さんが言ったのだ。

「・・・久保ちゃんて昔っからカレー作ってたのか?」

 こっちは5日目のカレーに辟易したのかうんざりした顔で時任が言った。んな顔して言うならあげないよ?

「まぁな、そういや俺んちに来て最初の日もカレーだったよな」
「・・・そうだったっけ?」
「?久保ちゃんとおっちゃんて一緒に住んでたのか?」
「そ、中学生の頃ね」
「そういや4年前の今頃だったよな」
「もう春だもんね」
「春?」
「そ、中学入学と同時に葛西さんとこに居候しはじめたんだよね」
「おう、かわいくねー中坊だったぜ」
「ひどいなぁ、中学生になったばっかのいたいけな子供を学校帰りに拉致したくせに」
「はぁ?マジかよおっちゃん・・・」
「人聞きの悪いこと言うなっ!『来るか?』って聞いたらお前が『はい』って答えてそのままついて来ただけだろうがっ!」
「そうだったっけ?」
「そうだっ!」
「・・・何だよそれ・・・」

 時任が思いっきり不審そうに俺と葛西さんを見比べた。お前を拾ったほど面白い話じゃないけどね。あれは4月のはじめ、中学の入学式の日だ。


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 4月初め、桜がまだちらほらと舞い降りる頃だった。

 校門には見事な桜並木があった。

 入学式に行って中学生になったのだという感慨より、花見をした気分でいい気分になっていた。入学式を終えてそのまま帰ろうと校門を出たところで見知らぬ男に声をかけられた。

「・・・誠人、だな?」

 見やると煙草を咥えた白髪交じりの40代半ばの男だった。見覚えの無い顔だったが、なんとなく、どっかで会ったような既知感を感じた。

「えぇと・・・どちらさん?」

 尋ねると、こめかみをボリボリと掻いて苦笑した。

「お前ぇがもっと小さい頃に会ったことがあんだがな、さすがに憶えちゃいねぇか」
「?」
「おれは葛西蛍一郎、お前の叔父だ」
「叔父さん?」
「そうだ。お前のお袋の弟にあたる」

 親戚とは驚いた。肉親は別として親戚に会ったのは初めてだ。しかも話しかけられるなんて、ね。

「そう・・・、で、そのオジサンが何の用?」
「ん・・・まぁな・・・その・・・」

 何か言い辛そうに言葉をにごして、癖なのだろう、またボリボリとこめかみを引っ掻いた。

「・・・お前ぇ、今の家を出ないか?」
「・・・」
「家を出て、俺んとこに来ないか?」

・・・何を言ってるんだろう、この人は。

初めて会うも同然の子供に言う言葉じゃない。

けれど、

俺は・・・

「うん」

・・・無意識に返事をしていた。

 すぐ返事をした俺に、オジサンというこの人は自分で言ったくせに微かに驚いた顔をしていた。まぁそうだろう。

「決まりだな。いつから来る?迎えに行くぞ」
「今」
「あ?」
「今日から」
「・・・じゃ、荷物取りに一旦帰ぇるか」
「いいですよこのままで。特に持って行きたいものはないから」
「何んもねぇのか?」
「ええ、何も。それに必要なものは勝手にあっちから送ってきますよ。いつも、そうでした」

 こちらが言う前に、もしくは言うのを遮るように、いつも用意周到に必要なものは揃えられていた。
 事実、この次の日には必要なものは全て届き、勝手に家の中へ運ばれていた。また転居届けなど必要な書類の類も全て書き換えられていたらしい。まるで最初からそうだったように・・・

 家には何も愛着が無いと言った俺に、オジサンはやれやれといった顔付をした。
驚くでもなく、哀れむでもなく、知っていた、そんな感じの顔だった。

「ふん・・・じゃ、行くか」
「はい」

そうして、オジサンのあとについて行き、学校をあとにした。


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 二人で会話も無く10分ほど歩いてると、突然聞かれた。

「お前ぇ、今日何食いたい?」
「夕飯ですか?」
「おう、お前ぇの入学祝と引越し祝い兼ねてっからな、寿司でも鰻でも何でもいいぞ」

 そう言われたが特に食べたいものはない。一応今日から引っ越すのだから引越し蕎麦とかが妥当だろうか・・・?ああ、でも滅多に食べないものがいいかな。

「カレー・・・かな?」
「・・・んなん何時でも食べれるじゃねーか。んな玉にゃ見えねーが遠慮してんのか?」
「別に遠慮なんかしてませんよ。ただ家じゃ和食ばっかだったんでたまには洋食が食べたくなっただけです」

 昨日まで住んでた家はえらく広い大名屋敷のような日本建築だった。俺はその別宅に住んでいて、出される料理は懐石料理ばっかだった。多分すごく上等な料理なのだろうが、生まれたときから食べさせられてれば有り難味も感じないし、特に美味いと感じたことも無かった。

「そんでカレーかよ・・・」
「ずっと前に授業でカレーを作って美味しかったのを思い出しまして」
「・・・カレーじゃ出前をとるわけにもいかねーな。買い物してくぞ」

 そう言って、目の前にあったスーパーマーケットに入っていった。こういっちゃなんだが、白髪交じりにトレンチコートの渋いオジサンにスーパーは似合わない。何となく浮いていた。

「ほれ、持てや」

 自分でも似合わないのが分かるのか、スーパーのカゴを押し付けられた。・・・まぁオジサンよりは学生服の俺の方がましだよね。

「じゃがいもに、玉ねぎに・・・あと肉か?」
「ここにシチュー、カレー用ってのがありますよ?」
「んじゃ、それだ。あとはカレールーだな」

 ドサドサとカゴの中に野菜と肉を放り込んでカレールー売り場に行く。随分たくさんの種類があった。カレーの王○様、こくうまカレー、ディナー○リー、バーモン○カレー、等など・・・どれにしようか迷ってしまう。

「お前の好きなの選べ、あ、辛口な」
「・・・じゃ、これ」

 選んだのは新製品と書かれた『森のくまさんカレー(辛口)』だった。くまの好きな蜂蜜入りカレーと言いたいのだろうがそのくせ辛口ってどうよ?そんなことが気になったら欲しくなった。パッケージを見たオジサンは一瞬眉をしかめたが何も言わなかった。

「他に欲しいものはねぇか?」
「特には」
「じゃぁ、レジ行くぞ」

レジにて会計を済ませてスーパーを出る。

「こっから10分くらい歩いたとこだ」
「・・・学校から近いんですね」
「おう、ギリギリまで寝てられっぞ」
「そうですね」

 ポツポツと、他愛の無いことを話しながら歩いていくと、オジサンがあるマンションの前で立ち止まった。築十年くらいの中型マンションだった。

「ここだ」

そう言ってエントランスに入っていく。中に入ってすぐの103号室の前で立ち止まり鍵を取り出した。

ガチャッ

鍵を開けて扉を開く

「ほれ、入れや」

 促されて中に足を踏み入れると煙草の臭いが鼻につく。部屋に染み付くほどのヘビースモーカーらしい。入ってすぐにはリビングがあった。10畳くらいか?結構広く感じる。キッチンと壁で繋がっているせいかもしれない。ソファーとテーブルがあった。こまごまとした物があって雑然としているがそれなりに片付いていた。部屋の隅に新聞と麻雀雑誌?が積み上げられていた。

「麻雀好きなんですか?」
「おう、好きなんて甘いもんじゃねーな、生甲斐の一つだ。やるか?」
「ゲームは好きですよ」
「ゲームなんか目じゃない難解さだぜ。お前にゃ向いてるかもな」
「へぇ・・・」
「ま、その前に飯だ。適当なとこに荷物置けよ。カレー作るぞ」

 そう言ってオジサンは着ていたトレンチコートと上着を脱いでソファに放り投げた。ラフな格好になるとちょっと若く見える。40代後半だと思っていたが前半だろうか。オジサンにならって学生服を脱ぎソファに置いた。そしてキッチンに向かう。

 オジサンは腕まくりをしてガショガショと米を研いでいた。他には玉ねぎが二つとジャガイモが3個がまな板の上に置かれていた。

「おめーは玉ねぎきざめ」
「えー・・・涙でるんですけど・・・」
「眼鏡してりゃ平気だろ?」
「関係ないんじゃない?」

 言いながら、オジサンは研ぎ終わった米を炊飯釜にセットした。仕方なく俺は玉ねぎを刻むことにする。頭と根っこを切り取り半分に割る。そしてぺろりと皮を剥いた。それを8等分になるようきざむ。それを2個分繰り返す。予想に反して涙はでないみたい。

「ほ〜、堂にいってるじゃねーか」

 ジャガイモの皮を何かで削りながらオジサンが言う。褒めてもらっといてなんだけど、これくらいなら誰でも出来ると思うけどね?

「んじゃそこの鍋に油引いて玉ねぎを炒めてくれ」

 言われたとおりに鍋の中に油をひいて玉ねぎを入れて炒めだす。

「透明になるまで炒めるんでしたっけ?」
「そうだ。透明になりはじめたら他の具入れるから教えろ」
「了解」

 ジュワジュワ音をさせながら鍋の玉ねぎを掻き混ぜる。しばらくすると透明になりはじめた。

「もういいみたいですよ」
「よっしゃ入れっぞ」

 そう言って肉と野菜をどさどさ入れた。

「そのままかき回して炒めてくれ、そして火が通ったら水を入れるんだ」

 切られた野菜は全体的に小さめだった。これならすぐ火が通るだろう。しばらく炒めてると、横でカシュッって音がした。何の音だ?と隣をみるとオジサンがビールを飲んでいた。さっきの音はプルタブを開ける音だったのか。

「・・・人にやらせといていい身分ですね」
「うっせー、休みの日はビールって決まってんだよ」
「俺にも下さいよ」
「・・・まぁもう中坊だしな、ほれ」

 そう言って一缶くれた。プシュっと空けて一口飲んでみる。・・・苦い、が悪くない。実はビールを飲むのは初めてだった。それが顔に出てたのだろう、そう指摘された。

「ビール飲むの初めてか?」

 素直に頷く。

「どうだ?初めての味は」
「・・・結構イケル、かな?」
「ははは、いずれ旨く感じるようになるさ。休みの日のビールは最高だぞ」
「最高、ねぇ・・・」
「お、そろそろいいな。水入れるぞ」

 鍋を一旦火から下ろして蛇口から具がかくれるくらいに水を注ぐ。そしてまた火にかける。今度は強火だったのですぐに煮立ってきた。

「一回火を止めろ、ルーを入れる」
「火を止める?」
「おう、このルーって奴は温度が高すぎると完全に融けねーでざらざら舌触りが悪くなるんだよ」
「へぇ・・・そうは見えないけど料理好きなんですか?」
「普段はしねーな。これだけは教えられたからな・・・」
「・・・」

 パキパキとカレールーを割って鍋の中に入れ、お玉でぐるぐると掻き混ぜる。薄茶色の中身が次第に茶色く、カレー色になっていく。

「あと10分ぐらい弱火で煮込んだら出来上がりだ」
「ご飯もあとそのくらいで炊けそう」
「出来たら呼んでやるから、それまであっちで好きにしてていいぞ。着替えたきゃ奥の部屋のタンスを適当にあされ」
「んじゃそうさせてもらいます」

 キッチンを後にして奥の部屋を探してみる。リビングの奥に扉があった。扉を開けて入ってみる。8畳くらいか?ベッドと作り付けのクローゼットがあった。ベッドの上には脱ぎ散らかした服が散乱していた。
 遠慮なくクローゼットを開けて室内着として着れそうなものを物色する。丁度いいジャージのような上下を見つけたのでこれを借りることにする。着てみるとやっぱり大きい、・・・でもいずれ丁度良くなりそうな気もする。オジサンも、・・・父親もそれなりの身長を持っていたから。
 着替えてまたリビングに戻る。先ほどまではタバコの臭いが充満していたが、今はカレーの匂いで充満していた。手持ち無沙汰で隅にあった麻雀雑誌を手にとってみた。 ・・・確かに複雑だわ、これ。なかなか手ごたえのありそうな内容に興味を惹かれた。ぺらぺらと読み進むと、初心者向けじゃない内容で意味の分からない部分が多かったが、かえってその複雑さが分かり興味が深まった。つい読み耽ってしまう・・・

「誠人」

「おいっ誠人っ!」

「聞こえねーのかっ誠人っ!」

・・・名前を、呼ばれた?

 声がした方に目を向けると、キッチンから顔を出した葛西さんが眉根を寄せてこっちを見ていた。

「なんだよ、いるじゃねーか、返事くらいしろよ」
「・・・すいません、ちょっとコレに夢中になってました」
「近麻か、でもそりゃ初心者にゃ早ぇーぞ。カレー食ったら基礎から教えてやるからその後にしろ。こっち来て自分の分は自分でよそえ」
「はい」

・・・夢中になってて返事をしなかったというのは半分本当だが半分嘘。本当は家で自分の名前を呼ばれるなんて初めてで、自分のことだと気付くのが一瞬遅れたのだ。
 これを話したら、この人はどうするだろう・・・?普通の大人のように痛ましい顔をして同情めいた言葉を吐くだろうか。
 ・・・いや、多分何も言わずにこめかみを引っ掻いてそうな気がした。
  キッチンに行くとオジサンが皿を出していた。

「ほれ」

 そう言って渡された皿にごはんをよそってカレーをかける。なかなかに美味しそうな出来だ。でもなんとなく実習で作ったものとは違う気がした。ああそうだ、彩りが違うのだ。

「今更だけど、にんじんが入ってませんね」
「甘い野菜は入れねーことにしてんだ」

 なるほどね、大層な酒好きは辛党だと聞く。だからちょっと甘そうなくまさんカレーに難色を示したのか。今度は違うのを選んであげよう。
 二人でよそったカレーをリビングのテーブルに運ぶ。小ぶりなテーブルは椅子が二つある2人がけだった。・・・向かい合って食べるなんて初めてかも。ふとそんなことを考えた。

「お、スプーンが足らねぇ。洗い場にあるからそこの持ってきて使ってくれ」

 テーブルに置いてあった箸たての中には大きなスプーンは一つしか入ってなかった。キッチンに取りに行くと確かに洗われたスプーンがあった。

「おーい、ついでにもう1本ビールも持ってきてくれ」

 仰せの通りにビールも持っていこうと冷蔵庫を開ける。見事に酒とつまみのような物しかないスカスカの冷蔵庫だった。1本取り出そうとしたが自分ももうちょっと飲みたかったので2本取り出すことにした。とはいえ一応未成年だし、初日なのでリビングにいるオジサンに伺いをたてた方が良いだろう。栓を開ける前に聞いてみた。

「オジサン、ビールもう一本もらっていいですか?」

 こちらを振り向いた顔には眉根に深い皺が出来ていた。怒ってるような顔にも見えた。・・・二本目はアウトか?

「・・・いや、別にいいけどよ。おめーに叔父さんなんて言われると一気に老け込んだ気がしてな」

 ・・・案外繊細なんだ。 ビールを手渡しながら胸の内で呟く。

「じゃ苗字で呼びましょうか?」
「・・・そうだな」

 葛西さんもいきなりこんな大きい甥が出来たので勝手が分からないのだろう。それは自分にも言えた。一応血縁者らしいけど、俺にとって血縁者ほど遠い存在は無い、そんな人と住むなんて我ながら思い切ったことをしたもんだ。

 でもこの人は平気で『誠人』と呼ぶ。だったらこっちのほうが随分マシな筈だ。
 プシュッ・・・
 そんなことを考えながら、ビールを開けて葛西さんに向ける。

「じゃ、葛西さん。今日からよろしく」
「おう、よろしくな」

カチン

ビールの缶で乾杯した・・・





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「・・・じゃ、久保ちゃんのカレー狂いはおっちゃんのせーかよ」
「選んだのは誠人自身だから俺のせいじゃねー。第一、俺だって被害者だ。あれから帰るたんびに冷蔵庫にゃカレーがあるんだぞ?作るのが面倒だからあれば食うからいつのまにか主食がカレーになっちまった」
「・・・おっちゃんもかよ・・・」
「まぁ俺は家にいないことの方が多かったから、毎日は食わなかったけどな」
「俺なんか最長5日間だぜっ!イジメだっつのっ!!」
「いくら美味くてもそう毎日じゃなぁ・・・」
「ホント勘弁してほしーよ・・・」

 葛西さんが時任に同居初日にカレーを作った話しをしていたら、いつの間にかカレー主食反対談義になっていた。

「じゃ食べなきゃいいじゃない」

 至極もっともなことを言ったつもりだが、二人にムッとした顔をされた。

「そんなわけにゃいかねーだろっ!せっかく久保ちゃんが作ってくれたのにっ!」
「せっかく作ってくれたもんを食わねーわけにゃいかねーだろ」

 ・・・ほぼ二人同時でおんなじことを言った。
 そんなこと気にしたことが無かった。多めに作るのはその方が作る回数が少なくて楽だから。葛西さんが食べるかもしれないとは思ってたけど、食べなくてもいいと思ってた。食べなかったらその分俺が食べるか捨てればイイと思ってた。
 家じゃ平気で残してたしね。
 ・・・でも、この二人が作ったのなら俺もあんま残したいとは思わない。全部、食べるだろう。

「じゃ仕方ないよね」
「・・・仕方なくねー。久保ちゃんが他のもんも作ればいいだけだっつのっ」
「だってカレーが一番作りやすいし、飽きないし、食べたいんだもん。俺にとっちゃカレーは毎日の味噌汁みたいなもんだしね」
「「・・・・・・・」」

 時任は無言で俺を見つたあと、葛西さんを睨んだ。

「やっぱおっちゃんのせーじゃんかっ!」
「・・・何でだよ」
「同居初日でおっちゃんのカレー食べたもんだから、久保ちゃんの中で家庭の味=カレーって刷り込まれたんじゃねーかっ!!!」
「俺はこいつのお袋になった憶えはねーっ!」

 ギャイ、ギャイと時任が葛西さんに噛み付く。うーん、葛西さんと作ったカレーが家庭の味ってのはちょっと無理があるし、嫌かも(苦笑)
 でも、あれ以来カレーを作るのが癖になってしまったので、よくはわからないけど、なんらかの関係はあるのだろう。


これからも俺はカレーを作るのは確実なわけで

葛西さんも終いには慣れたみたいだし

時任もいつかは慣れるだろう

そうすればいずれお前の家庭の味もカレーになる

それまで我慢してもらうしかないよね

覚悟してね?(笑)








(終)
 
葛西&久保田の同居の始まり捏造編でした〜。二人のスタンスは不良兄貴とその可愛く無い弟って感じで。一見二人の間には熱が無いけれど、実は深く太い低い温度で繋がってるような気がします。そんな二人は何か事件があって葛西さんが熱望して久保田を引き取るっていうより、ふとした拍子に同居を始めたんじゃないかなって思ったのです。まぁ捏造もいいとこですね(笑)
 この話しは久保田が家では存在を無視されていたらしいので、家で名前を呼んでもらうとこを書いてみたかったのが元ネタです。少しでも楽しんで頂けたら幸いですv


2007.5.1
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