□ 人生最後の食事に何を食べる? (荒磯ver) □
Q、執行部の皆さんに質問です
   人生最期の食事に何を食べますか?


「俺は豚の丸焼き!」
「案外ワイルドね」
「昔行った畜産学科がある大学の文化祭で豚の丸焼きやってたんだよ。行列できてて並んだけど途中で売り切れて食えなくてさー、悔しかったんだよ。一度でいいから食べてみたいんだよなあ・・・」
「その文化祭にまた行けばいいじゃない」
「なんか問題あって次の年から出来なくなったんだってさ」
「あら、残念だったわね」
「ホントだよ。桂木は?」
「そうねぇ・・・ザッハトルテ」
「・・・トルテ?」
「一度でいいからウィーン王家御用達のデ○ルの本店のザッハトルテが食べてみたいのよね」
「最期の晩餐なのにケーキでいいのか?」
「十分よ、女の子だもん」
「「「(・・・こういうときだけ・・・)」」」
「室田くんは?」
「うーん・・・祭りのときの豚汁と飯かな」
「祭の豚汁?」
「毎年近所の祭りで100人分を作って神輿の担ぎ手に振舞うんだよ。これがまた大量に作るせいか出汁がでて美味いんだ。毎年コレ食うのが楽しみなんだよな。最期は味噌汁とメシがいいから最期に選ぶ味噌汁ならこれだな」」
「毎年楽しみにしてるものかー、そういうのもアリだよな」
「松原は?」
「僕は梅干おにぎりとたくあんですね」
「そりゃまた渋いね・・・」
「僕小学校のとき学校で遠足でお寺に行ったことがあるんですけど、そのときお弁当を忘れてしまったんです。それを可哀相に思ったお坊さんが梅干おにぎりを作ってタクアンと一緒に出してくれたんです。お腹すいて、悲しくて、泣きそうだったんですごく嬉しかった。食べたらスゴクスゴク美味しくて・・・、僕は帰国子女で和食が得意じゃなくて梅干食べれなかったんですがそれ以降梅干が食べれるようになりました。あの美味しさは忘れません。だから最期はおにぎり、それも梅干入りが良いです」
「ふ〜ん、なんか良い話ね」
「だな」
「時任は?」
「俺様は・・・満漢全席だな!」
「え・・・それって『清朝の乾隆帝の時代から始まった、満州族の料理と、漢族の料理のうち、山東料理の中から選りすぐったメニューを取りそろえて宴席に出す宴会様式で、盛大な宴の例では、途中で出し物を見たりしながら、数日間かけて、100種類を越える料理を順に食べる』ってやつだよな」
「説明ご苦労様」
「どういたしまして」
「最期のメシならみんなを呼んでパアーッとしてーじゃん。そんで悔いが残らないよう、食って食って食いまくる!これしかねー!」
「まあ時任らしいわね」
「おう」
「久保ちゃんは?」
「「「「(聞かなくても良さそうだけど・・・)」」」
「やっぱカレーか?」
「いや、時任の食べたいもんでいいよ」
「最期なのに?」
「最期だから」
「「「「・・・・・・・・・」」」」
「・・・あー帰るか」
「そうね」
「じゃお先ー」

ガラガラ、ピシャン

「・・・今のってどういう意味だと思う?」
「言葉通り何でもいいってことじゃないですか?」
「それだけかしら・・・」
「・・・考えない方がいいこともあるぞ」
「だな」
「そうね」


執行部の面々は、沈黙は金なり、君子危うきに近寄らず、転ばぬ先の杖、などなどの諺が頭をよぎったそうな・・・


一方問題のお二人は・・・

「久保ちゃんさー、ただの冗談なんだからマジに考えんなよな」
「マジに考えたってわけでもないけどね」
「そか」
「普通にいつも思ってるだけ」
「なお悪いわッ」
「そうかなーお前が死ななきゃいいだけよ?」
「・・・わあーったよ」
「よろしくね」
「へーへー」

お前の最期が俺の最期、そう言いたいのでしょうか

なーんとも問題のある相方で苦労しそうですねぇ・・・

頑張れ時任くん!めげるな時任くん!君がしっかりするしかないぞ!(笑)





<終>
こっちの久保田もあっちの久保田も時任を中心に世界が回ってるに違いない。そんなわけでこうなりました。こっちの二人だと”最期”も冗談で済んでいいねぇ・・・(苦笑)
松原くんの梅干の件は私の体験です。生まれも育ちも日本ですが幼稚園んときは梅干は食べれなかった。でもあんときの梅干おにぎりはマジ旨かった。人の情けが身に染みて余計旨かったんだよな。いい思い出だ。因みに私は納豆ごはんを選ぶと思います。毎日納豆でもいいと思うくらいの納豆好きだからです。酒ならワインだな。コルトンがいい。


2007.12.18収納
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