サマウオ5回目観てきましたー。
4回観てもまた観たいと思ったし、5回観てもまた観たいと思うんだからすごい映画よね。
ここまで何回も観たいと思う映画は中・高校生でハマったマイライフ・アズアドッグ以来だ。あれも飽きずに十何回もビデオで観てた。サマウオもそうなるんだろうな。早くDVDでておくれ。毎日観る自信満々だよ!
映画観てて太助さんに親近感湧いてた理由が改めて分った。
いっつもワイン飲んでるワイン好きだし(私はワイン学校通ったほどのワイン好き)、電気屋だし(私の実家は電気屋)、メタボだもん(これは自分反省しよう)。ゲームのチュートリアルは太助さんでいこう。
そういや映画観た後のエレベーターに我が母校の生徒が乗り合わせて内心笑った。さすがオタクの多い学校だ、腐会話してたよ…ヲイヲイ。壁に耳あり障子に目あり、個室に先輩ありよ!気をつけようね!!
今回観てて妄想したのは栄婆ちゃんの旦那さん。
栄婆ちゃんが最後まで結婚指輪を外さなかったのだからずっと好きだったんだと思う。どんな人だったのだろう?以下妄想してみました。
陣内家は明治時代に生糸で大成功し家が大きくなったそうな。多分生糸工場を持ってたと思われる。でもそれらは浪費家の爺ちゃんのせいで食い潰しちゃって裏山しか残らなかったらしい。
生糸工場等々を売り払うほどの浪費家で妾こしらえて隠し子を作っちゃう人。
でも栄婆ちゃんが好きだった人。
これって普通の浪費家じゃあないよ…ね?
栄婆ちゃんは色々な人々を世話したらしい。
戦前・戦中・戦後を生き抜いた人だからこの時代にたくさんの人を助けたんだと思う。
ただその数があれだけ広範囲にわたってるとこを見ると普通の個人レベルの世話じゃない。何か大きなことをしたんだと思う。多分私財を投げ打って人さまの役に立つ何かをこしらえたりしたんじゃないだろうか?
そこで生糸工場の売却を連想。そうすりゃたっくさんの人を助けるくらいのお金が出来る。
調べたことはないけれど、生糸は戦時中は需要ないし作れないと思う。なんせ我慢しよう勝つまでは!な時代ですから。国から生糸禁止、軍事関連の工場にしなさいと要請があっただろうな。でも栄婆ちゃんは戦争反対だったろうからそれが嫌だったと思う。何か人のためになる物を作るならともかく人を殺すための手助けなんて冗談じゃない!と思ってたはず。多分悶々と悩んでたんじゃないかなー。
そこで生糸工場の売却。これは浪費家の爺さんのせいで売リ払ったらしいがそれって浪費のせいだけか?あれだけの家を建てるほどの生糸工場なら一人で遊びきれるような額じゃないよな。吉原で花魁と一か月くらい居続けないと使いきれない額ですわ。花街で大勢の芸子を呼びつけて遊び続けても何カ月もかかるだろう。もしくは博打。法外な金額をかけた博打してたとかなら有り得る。
そんな遊び続けるのを栄婆ちゃんが許すか?許しやしないだろう。
だから生糸工場を売り払うには訳があるんじゃないかなーと。
栄婆ちゃんがあーいう激しい気性の持ち主だから、旦那の徳衛さんはのほほんとした人だったと思う。のらりくらりとした遊び人の婿養子だったんじゃないか?遊び人だけど憎めなくて愛嬌のある人だったんじゃないかな。芸子さん達には「徳さん、徳さん」て呼ばれて慕われてそう。栄婆ちゃんも「困った人だねえ」と言いながらも笑って許してやれるような人だったんだと思う。
そんな人と婆ちゃんと戦中と生糸工場を繋げると↓みたいな感じの妄想ができた。
ある日
「おーい栄、ちょっと遊びすぎちまってなー、困ったことになった」
「もう、またですか?今度はいくらなんです?」
今までにもちょっと遊び過ぎてお金を用立てくれるよう頼まれることがあったので今回もそれだと思った。
「スマン!ちょっと大きい金額だけどいいか?」
「・・・一体いくらなんです?」
「○○万円」
「!!!!!ちょ…どういった遊びしたらそんな額になるんですか!」
「ちーっとばかりコレ、でな・・・」
そういって壺を振る仕草をした。
「博打ですか?だからといってそんな金額・・・」
「そうだよなぁ、いくらなんでもすぐないよなぁ」
思案するような表情を見せ、さも良いアイディアを思いついたように言い出した。
「だからさ、アレうっぱらっちまわないか?」
「アレとは?」
「生糸工場」
「は?」
「丁度アレを欲しいって人がいてさぁ、○○○万円で買うって言ってんだよ」
「冗談じゃないですよ!あれは祖父が大事にしてきた工場です!売るなんて冗談じゃない!」
「でも今は開店休業中だろ?軍事産業でないと許されないご時世だもんな」
「そうですが・・・でも工場を売るほど困ってはいません!」
「でも○○○万円あればお前好きなこと出来るぞ?」
「え・・・」
「ほら、親を亡くした子供のために何かしてやりたいって言ってたじゃないか」
「ッ・・・」
確かにそれだけのお金があれば保護施設や養育基金ができる。
「悩みのタネだったあれを売れば、俺も助かるし、お前も助かる。どうだ、悪い話じゃないだろう?」
そんなふうに阿るように問いかけられたが、自分のほうこそ『お前の好きにしたらいい』と言われたような気がした。
「・・・仕方ないですね」
「そうか!許してくれるか!いや~実はもう話はつけてきたんだよな」
「!!もう!あなたって人は…」
「ははは、ありがとな、栄」
そう言ってにっかり笑った。
…私のほうこそお礼を言いたいくらいです。
てな感じで生糸工場をうっぱらって人さまの役に立つ何かをしたんじゃないだろうかと妄想してみました。婆ちゃんは太っ腹で決断早いけど先祖代々のものとかを売るのには躊躇しそう。そういうののさりげに手助けするような素敵な爺ちゃんだったら最高!