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「くーぼーちゃん。まだ決まんねぇの?」 「だから時任が居てくれるだけでいいんだってば」 「俺様はモノじゃねぇっての。他に何か欲しいモンねぇのかよ。折角の誕生日だろうが」 「そうねぇ…」 「そりゃ遅れた俺も悪ぃけどさ、マジで他にねぇの?」 「時任以外で?」 「俺以外でっ。」 「んー………我侭でも良い?」 「無理じゃねぇならな」 「……俺ね、俺の全部時任のモノでいいって思ってるんだ」 「久保ちゃんは久保ちゃんのモンだろ?」 「だけど俺はその俺のモノを、持ってる物だけじゃなくて、身体とか心とか俺自身も全部時任のモノでいいって思ってるんだ」 「…んなこと初めて聞いたぞ」 「初めて言うもん。そう思うのは俺の勝手だしね」 「で…それがなんだっての」 「時任もそう思ってくれたら嬉しいのになーって。でもそれは無理デショ?」 「無理っつーか…すぐには無理だろ」 「でもこれしか欲しい物思いつかないから。だから我侭。」 「結局どーしてぇんだよ」 「んー……一緒にケーキ食べてくれたじゃない?アレで充分」 「アレだけでかよ」 「うん。」 「…………」 「時任?」 「すぐには無理っつったろ」 「うん」 「その内は無理じゃねぇんだよ」 「うん?」 「だから無理じゃなくなるように、来年まで頑張ってみる」 「来年まで?」 「来年の久保ちゃんの誕生日まで」 「……楽しみにしとく」 「久保ちゃんも来年はちゃんと欲しいモン考えとけよ」
「はーい。」
答えが出る来年の8月24日まで、後350日。
END.
台詞だけの簡単なモノになってしまってスミマセン(><;二人への愛は存分に詰め込んでみました。
犬’様、素敵な生誕祭を開催して下さってありがとうございました。
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