荒磯の久保ちゃん誕生日Ver
■La vie en rose■
今年はどうすっかなぁ
物やるより何かするほうが喜びそうだよな
でもその”何か”が問題なんだよな・・・
一体何をするか??
何がして欲しいか聞いてみたらぜってーイカガワシイことになるだろうしな!
まあそんなん今更だし、嫌な訳じゃねーけど、調子に乗ると始末におえねーんだよな
次の日動けなくなるのは確実だ!
そんなん勘弁だしなぁ・・・
さて、どうすっか・・・
「ほい、久保ちゃんプレゼント」
8月24日になったばかりの真夜中の零時に時任から何かを手渡された。
「ありがとね、・・・でもこれ何?」
手渡されたのは『久保ちゃんへ♪時任様より』って書かれた封筒だった。中を開けると5枚のチケットがでてきた。
どうやら時任の手作りらしいクセ字で何かが書かれていた。
『時任様の家事お手伝い券』
と書かれていた。・・・母の日のプレゼントみたいだ(笑)
「この俺様が何でも手伝ってやるかんな!遠慮すんなよ!」
自信満々でおっしゃいますが、もともと家事は分担するはずだったのにほぼ俺に押し付けてるのはどこのどなたさまでしたっけ?
ま、何かをもらうより、何かをされるほうが嬉しいのを知ってる時任は無難な”家事”限定にしたってとこでしょ。
ふ〜〜ん、家事、ねぇ・・・
使い方によっては面白そうだよね?(笑)
「ありがとね、時任。んじゃこれ早速使わせてもらおうかなぁ・・・」
「えッ!?今からかよ!」
「うん、ほら食器の片付けがまだだしさ。一緒にやろ?」
「まぁ、久保ちゃんがいいんならいいけどさ・・・」
ぶつぶつ言うも素直にキッチンについてくる。
「んじゃ俺が洗うから時任がすすいでね」
「おう」
時任がシンクの蛇口の前にスタンバイしていた。その背後に立ち、脇から手を伸ばす。180pの身長は伊達じゃない、リーチも長いのでこのまま余裕で皿に手が届く。時任に背後からもたれかかりながら皿洗いをはじめよとした。
「くぼちゃんッ!?何やってんだよ!!」
「何って、皿洗いっしょ?」
「なんで俺の後ろからやるんだよ!重いっての!」
「手伝ってくれるんでしょ?」
「こういうのは手伝うとはいわねーッ!」
「ほら、洗い終わったからすすいでよ」
「ちょっ・・・仕方ねーなぁ・・・」
時任はふてくされながらも下から差し出した皿を受け取ってじゃぶじゃぶとすすいで隣の食器タテにたてかけた。表情を首の横から眺めると見事なふくれっ面だった(笑)
あー、口とんがらせてる。かーわいいなぁ・・・
思わず、その首筋にちゅっと軽く口付ける。
「!!!!久保ちゃんッ!」
時任はビクッとして手から皿を落としたので、それを下からキャッチする。危ない、危ない・・・
「危ないなぁ、お皿割っちゃうでしょ」
「おめーのせーだろうが!!!離れろよッ!!」
「い〜や〜、はい次」
「暑いっての!」
「俺は気持ちイイけど?」
「俺はよくねーっての!」
「そぉ?残念、ハイ次」
「久保ちゃんッ!!」
ギャーギャー言いながらも下から次々と差し出した皿を受け取りすすいでくれる。
なかなかのコンビネーションじゃない?
その間もちょっとお触りしたりして時任の反応を十分楽しんだ。
家事がこんなに楽しいなんて初めてかも(笑)
「・・・ったくエロ親父め・・・」
「何か言った?」
「何でもねーっ!」
「そ、じゃ次いこうか」
「え?」
「今度は洗濯しよっか」
「ちょっ、この時間にかよッ!近所から苦情くるじゃん!」
「あ、大丈夫、静音設計で響かないらしいよ。んじゃやろうか〜」
「久保ちゃんッ!!」
そして普通にやるはずもなく・・・
「久保ちゃんッ手ぇ離せよ!」
「えー、だって時任の干し方じゃ皺になっちゃうもん。ほら手取り足取り教えてあげるから♪」
「いらねーっての!」
その次はカレー作り・・・
「さっき皿洗いしたばっかじゃんか!」
「いやー作り置きが無くなっちゃったの思い出してね」
「だから作り置きしなくていーっての!」
「時任も自分で作れば愛着わくよ。あ、ほらそこはこう切って」
「だから手ぇ握んなくていいっての!危ないだろッ!!!」
「・・・刃ぁ向けないでよ」
その次は蛍光灯交換・・・
「・・・久保ちゃんなら手ぇ伸ばせば届くだろ」
「そうでもないよ?ほら支えてあげるからやってよ」
「お前ッ!そりゃ支えるとは言わねーッ!抱きついてるだけだっての!!」
一通り家事を終えたので休憩することにした。時任は叫び疲れたのかぐったりしてソファに仰向けになって寝転んでる。
「これじゃ”家事”限定にした意味ねーじゃんか・・・」
なんて呟いてる。甘いよ。ほら、俺ってばチャンスは逃さない性質だし?
にしても残るはあと一枚、さて何に使うかねぇ・・・
そんなに家事を溜めるほうじゃないのでネタが尽きてきた。
「時任疲れた?」
「すっげー疲れた!こんのセクハラ親父め」
「俺は楽しかったよ?ありがとね」
「////、ま、いーけどよ」
照れ気味でぶっきらぼうに言うけど顔がわずかに赤い。俺様だけど照れやなのだ。
「でもさ、もう一枚残ってるんだよね」
「おう、もうこうなったら何だってやってやらぁ」
「知ってる?家事って洗濯とか食事作りとか以外にもあるんだよ」
「・・・何があんだよ」
「育児♪」
「・・・・・・・・・・・・ほぉ」
『もう先は読めた』と言わんばかりに非常に冷たい目をして睨まれてしまった。
ははは、バレバレか。それでも怯まないけどね。
「もう遅いから添い寝して欲しいなぁ・・とか」
「・・・育児ってどこに育児がいるんだよ」
「ココ、ココ」
「ほぉ、身長180p超えても子供っていうとは知らなかったな」
「18歳ってば未成年の子供よ?」
「子供って面か!髭生やしたガキがいるかボケッ!!」
髭?
あごをなでると少しジョリっとした。もう真夜中なのでうっすら髭が伸びてたらしい。
「まぁちょっと早熟かもね。マセタ子供は嫌い?」
仰向けになってソファに寝転んでる時任のお腹に頭を乗せて聞いてみた。
「・・・嫌いじゃねーよ」
おお、可愛く首をかしげて聞いた効果あり?(笑)
「でもよ、明日は桂木達がお前の誕生日パーティするって張り切ってんだよ・・・休みたくねーんだ」
「うん、知ってる」
「・・・ほどほどにしろよな」
「善処シマス」
「・・・しなかったら容赦なく躾けるからな」
「はーい」
OKの証に軽く口付ける。
時任は俺にとてつもなく甘い。そして唇はもっと甘い。
子供は甘いものが大好きなんだよね(笑)
「うわっ!?」
「お母さんはお疲れのようなのでお運びします♪」
時任をソファから抱き上げるて担ぎ、寝室に向かう。こうしてジャレるのも楽しいんだけど、もう真夜中だし、時間が惜しいしねー。
「・・・ったく、ホント、子供みてー・・・」
ぐったりしたまま運ばれる時任に耳元で大きい溜息をついて呆れたように言われてしまった。
でもその後で・・・
「くぼちゃん誕生日おめでとうな・・・」
ひそやかに耳元で囁いてくれた。
お前が傍にいること
それ以上のプレゼントなんてない
それ以上望むこともない
お前が傍にいるだけで
毎日が誕生日
毎日がプレゼント
君がいるだけで幸せ
これって
いわゆる
薔薇色の人生ってやつ?(笑)
(終わっとけ)
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ははははは!ゲロ甘!!!荒磯の二人なら遠慮なく書けますな!
荒磯の久保田くん!WAの久保ちゃんの分も甘えて毎日を楽しみ給え!!って駄文でした。
えー二人羽織皿洗いは某兄弟ユニットのピアノジャズ演奏を見てて思いつきました(腐れきっとります・・・)
さーて次は時たんです!あと一週間後ですね!楽しみです!!