ついったー小話01 |
<リンさん誕生日おめでとう!> 1月11日、SPR日本支部に大輪のバラの花束が届けられた。 「これどうしたのー?」 「まどかからです」 「でも何で?」 「…今日が私の誕生日だったので」 「「えええ!」」 「おめでとうリンさん!」 「おめっとさーん」 「ありがとうございます」(縁起の良い微笑) ぼーさんがバラを一本抜いてマイク代わりにバースデーソングを歌い始めた! 流石ミュージシャン、無駄に上手い! 麻衣がぱちぱちと手を叩いている。 だが祝われた本人は困ったような複雑な顔。内心では所長室にナルがいるのでいつ雷が落ちるかハラハラしていた。 (この場合雷は滝川だけじゃなく自分にも確実に落ちるので) 「ねぇ、まどかさんのことだから、リンさんの誕生日の数だけバラ送りそうじゃない?」 「…ありそうだな」 「「数えよう!」」 二人がバラに手を伸ばそうとすると、サッとリンさんが取り上げた。 「資料室に飾ってきます」 「「えええ~~」」 「私ケーキ買ってくる!」 「俺は皆に連絡すっか」 リンさんが席を外してる間に麻衣とぼーさんはティーパーティーの準備を進めた。 「結局リンさんて幾つになったのかな?」 「イイ男には秘密が多いんだよ」 <スナックあやこ> 「あんたらニンニク臭ッ!」 「そっか?」 「自分じゃよお分からんですけどニオイますやろか?」 「餃子食べましたからねぇ~」 「緑茶飲むと良いそうですよ」 「ホントか?じゃぁ綾子お茶入れてくれ~」 「ボクもお願いしてよろしやすか?」 「僕も~」 「私もお願いします」 「仕方ないわね~」 「あら、緑茶切れてたわ。これで我慢して」 そう言った綾子は冷凍庫から抹茶の缶を取り出し、食器棚から抹茶茶わんを取り出した。 茶せんでシャカシャカと音をたてながらお薄を立てて皆にふるまった。 (((こういうとこ何気にお嬢様だよな…))) 「何よ」 「「「頂きます」」」 ズズズーーとお茶を飲む面々。 「ボク抹茶初めてどす」 「そうなの?この粉末茶を掬うのが茶勺で、溶いて泡立てるのを茶せんというのよ」 「へぇ~」 ジョンは珍しそうに茶せんと茶杓を見比べる。最後に抹茶入れの缶を見てみた。 「「「あ…」」」 「…綾子、これ見てみろ」 差し出された抹茶缶の裏には賞味期限のラベル。そこには『2010.7月』と書かれていた…。現在は2012年だったりする。 「ま、変色してなけりゃへーきよ」 「そんなだから嫁にいけねーんだよ」 余計な一言を言ったぼーずは追い出されたとさ! (終わっとけ) <博士の寝室> 博士がベッドに麻衣を組み敷き邪魔な衣服をひっぺがそうとしていました。 「ヤダー!今日は駄目な日!!」 「嘘付け。生理は先週終わっただろうが」 「そういう意味じゃないの!でも今日は駄目!」 今日の麻衣のパンツはらーめん柄。 とても彼氏に見せられる柄じゃない。 麻衣は必死にスカートを押さえるが男の力には叶わない。 ベリッと剥がされた。 (恥ずかしい~~~!!!) 麻衣は恥ずかしさに顔を隠した。これぞ顔隠して尻隠さず(←古ッ) 「…おい、逆だぞ」 「へ?」 実はパンツの裏表が逆だった。 柄は見えないが別の意味ですごく恥ずかしい状態だった。 「まぁ脱いでしまえば変わらないか」 「え?だから何が?」 「何でもない」 これで萎えないんだからさすが博士!集中力が半端無い! ぺろっと麻衣のパンツを剥いて放り投げたそうな。 後は押して知るべし・・・。 (終わっとけ) |
ついったーより再録&加筆修正 2012.01.20 |
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