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2011/12/05 やっと落ち着いてきました。

ちょっくら私生活でバタバタしてました。
何かにあたったのか数回吐いて熱出したり(今も原因不明)、その翌日会社で年二回の大型イベントあったり(コミケでは非ず・笑)、それに加え犬が死にかけて大手術して入院中です。いや冗談じゃなくホント死にかけた。手術しなけりゃ確実に一週間後には死んでました。
そんなあれやこれやがありましたので文が書けずストックが0でございます。更新は当分先になりますのでご容赦を~~。

続き

犬の病状は具体的には一週間ほど前から食事を取っても吐くを繰り返し、点滴を受けてましたが23kgの体重が19㎏に減り衰弱死寸前でした。最初は急性膵炎の疑いでしたが薬を飲んでも改善されない。異物の疑いがあったけれどレントゲンには何も写らない。それでも改善しないのでバリウム飲ませたバリウムでも影が見えない。でも胃から腸へバリウムが流れないのでここに腫瘍か何かあるのかもしれない。内視鏡で見て最後はお腹を開いてみてみるしかないと言われました。
12歳の大型犬なので、人間で言うなら80歳過ぎた高齢のワンコです。そんな高齢の犬に助かるかどうかわからないのに全身麻酔や手術を受けさせるか否かすごく悩みました。助かるかもしれないが、衰弱してるので全身麻酔で目が覚めない可能性もある。腹を開いても助からない可能性もある。老衰で自然死するとしてもあと一年あるかないかの命です。手術しないで家で静かに死なせた方がいいかもしれないと、すごくすごく悩みました。

12歳と高齢なので、私の見立てではあと1年ちょっとの命だと思ってました。最近筋肉がみるみる落ちてきて老いが進んでました。前のワンコも13歳頃から段々老いて、最後立てなくなり死にました。14歳老衰です。命の期限は必ずあるのです。それが今じゃないか?全身麻酔で知らぬまま死ぬよりはうちで死なせた方が良いんじゃないか?という考えが頭をよぎりました。あと酷いようですがこのまま一週間後に最後を看とる方が精神的に楽なんです。終わりが見えない方が怖い。前のワンコの時はいつ死ぬか分からず怖かった。そろそろかなと怯えて備えをしてても、朝起きて死んでた時の衝撃は半端無かった。それが今回は一週間後くらいとハッキリ分かる。諦めがつくかも、楽でいいかも、なんて考えてしまうんですよ。傲慢ですが犬の命数を私が決断しなくてはならなくて、まー追い詰められてましたね。色んな事を考えてしまいました。
でもね、悩んでる時うちのワンコをギューっとしたら、アイツってばイーしたんですよ。嫌なことするとすぐ不平を言う子なので、ちょっとそこ嫌なの!と軽く歯をむき出すんです。これを家族ではイーと言いまして、それしたんですよね。この勝気な顔を見たら賭けてみたくなりました。内視鏡で見て駄目なら手術と宣言された翌日、全身麻酔してでも治療すると決断しました。

決断してからが大変でした。かかってた医者は緊急で医療センターを手配しても2・3日後と言われたがそんな悠長なことを言ってられない気がした。だって体重が一週間で1割も減ったんですよ。最悪三日後なんて待ってられない。獣医だった従兄弟に電話してどっかすぐ出来るとこないか聞いたら以前勤めてたとこが内視鏡も持ってるから対応出来るらしい。しかも今日か明日なら手術の上手い院長がいるから緊急ならオペしてくれるとまで言ってくれた。会社を抜け出し母と車で診てもらうことにしました。イベント中なのにホントすいませんと思いながら行きました。幸いその時間は空いてきたので問題ありませんでしたが心苦しかった。
病院に到着し従兄弟にで話を通してたので院長先生が診てくれて、触診の段階で腸に腫瘍か何かの固い塊があると言われました。レントゲンでは写らなかったので正体は分かりません。でも衰弱が激しく内視鏡で確認なんか悠長なことしてる段階じゃない、お腹を開けるしかないと言われました。これが悪性腫瘍で何カ所もある場合は高齢と衰弱が激しいため助からない。でも異物なら除去するだけで助かるかもしれない。あとは賭けだそうです。この先生は手術経験が豊富で、触診でズバリと当てたし出来ることと出来ないことをハッキリと口にしてくれました。駄目ならハッキリ言ってくれる先生です。そう言わないなら賭けたいと思い手術をお願いしました。
でも状態が悪いのでその場じゃ手術出来ない。点滴等で栄養を補填して明日手術すると言われました。痩せすぎて栄養失調になっていたそうです。そのまま死んでしまう可能性もあるので、点滴を受けて一旦連れ帰り嫁に行った姉も呼んでワンコのお別れ会をしました。
翌朝連れて行き、点滴などで状態を整えて夕方手術を受けました。
手術を開始する時に電話を頂き、「高齢と衰弱してるので手術中に死んでしまう可能性が10~20%あります。開いて腫瘍があればとれるとこまでとり、無理なようならそのまま閉じます」と言われました。お願いしますとしか言えませんでした。
2時間後、お電話で「手術終わりました。腫瘍は無く、異物が腸にありました」とご連絡をもらいました。この瞬間、賭けに勝った!と思いました。腫瘍じゃないなら回復する可能性がある。高齢なのでこのまま立てないかもしれない。でも回復する可能性が高い。家でのんびりと最後を迎えられる可能性が高い。あとはこいつの運次第です。食い意地の張った生命力の強いワンコなので大丈夫だと確信しました。予想通り術後は順調でもう心配はないと思います。退院も間近です。

あとは治療費が幾らか心配ですが(なんせ栄養補填するために高額な栄養血清?を入れていいか聞かれたけど『金に糸目はつけません。バンバン使って下さい!』と言っちゃったからね・・・)、両親と私の三人で割ればさほど怖くありません。働いてて良かったなーと思う瞬間でした。

いや~、このままワンコが死んじゃったらイヌダがイヌ無しになっちゃうし、犬の名前が『リン』なのでGHやってる時に『リン』が亡くなるなんて洒落にもならない。しかも前のワンコが死んだ時は『し鬼』を読み終わった翌朝なので、また死んでたら『小野先生またかよ!』とトラウマになってたかもしれない。八つ当たりだと分かってるけど嫌な符丁ですよね。最悪サイト閉じてたな。たかが犬でもされど犬、1つの愛の消失は100の楽しみを駆逐してしまいますんで。
そう言えば前のワンコが死んだ時、その二日前から高熱出して熱が下がった翌朝死んでたのを私が発見したんです。今回も吐いて熱出した翌朝に死ぬかもしれないと診断された。犬の生き死にの間際に熱を出すのはお約束かもしれない。嫌だわ~・・・。

今回はホント運が良かった。もう少し遅ければ手術に耐えられるか分からなかった。協力してくれた皆本当にありがとうと感謝で一杯です。高齢なんであとどれだけ生きるか分かりませんが、我が家で安らかに亡くなって欲しいと願うばかりです。

今年は高野山に某地元民限定で有名なパワースポットに行った甲斐はあったとこっそり思うイヌダでした。